ランニングフォームの教科書➀

2021年1月19日

ランニングフォームを正しく知って
正しい一歩を徹底的に追求する!

格好良くて怪我をしない、スピードが上がる
正しいランニングフォームを身につけたい!!
ランナーなら誰しもが目指すことですよね!

でも自分の悪いくせを修正することは
なかなか難しいのですよね...

フォーム修正のためには、まず
正しいランニングフォームを具体的にイメージすることが大事!

今回は、ランニングフォームの教科書!ということで
基本的なランニングフォームを細かく分解して解説していきます!
そしてフォームの修得に必要なトレーニングもおすすめしていきます!

私自身が現場で、お客様のランニングフォームを修正するにあたって
行っている分析方法です!

徹底的に動作を分析するからこそ高い結果が生まれます!

ランニングフォーム修正が難しい理由

ランニングフォームの悪い癖を修正しようとして
ランニング中に意識をしても改善は難しいですよね!

それもそのはず!

ランニングの動作は複雑で
その複雑な動きの中で悪い動作だけを修正することは至難の業!
色々な要因が重なってその悪いフォームになってしまっている可能性が高いから!

だとすればどうやってフォームを改善するべきか
それは、ランニングフォームを各局面ごとに分解して
コマ切れに見ること!


着地から蹴り出し、そして脚を引き上げてまた着地する
ランニングの動作を細かく分けると
6つの局面から構成されます!
それぞれに役割があり、その局面別にトレーニングの方法が異なります!

いきなりランニングフォーム全体を見るのではなくて
これからお伝えしていく各局面別に分けて
自分の問題となるポイントをチェックしましょう!

コマ切れに見て自分の癖が見えてくれば
その局面・弱点に合ったトレーニングを
ピンポイントで行うことができます!
ポイント別にトレーニングもお伝えしていきますので実践してください!
それが効率的で高い効果を発揮ます。

それではその6つの局面を詳しく見ていきましょう!
今回は前半3つを解説します!
※今回の解説は全て右脚をご覧下さい!

➀フットディセント

脚が前に振り出された位置から
地面に接地する手前の局面  フットディセント

一瞬で、非常に小さな動きですが、とても重要な動きの局面です!
この手前の局面にフィードフォワードという脚を後方から前に振り出す局面があるのですが
この時、脚が振り出される勢いで膝下も前に伸びます。  


この時、そのまま振り出されたままだと
接地位置が重心よりも大きく前方となり、ブレーキとなります。



そうなる前に、脚が前に振り出された直後、            
手前への引き込み動作が行われます。

手前への引き込み動作によって
地面に足裏を乗せる感覚で着地を行うことができます!

この手前への引き込みが起きるか起きないかで
大きくパフォーマンスが変わります!

・爪がよく内出血をしてしまう方
・着地音が大きい方
・接地でズッズッと音が鳴る方
はこの動きが出ていない可能性が高いです!

またこの瞬間には反対側の足の引き上げ動作が開始されます!


トレーニングの方法


この局面で行いたいのは引き込み動作
それと同時に反対足の引き上げ動作
これを同時に鍛えるのが
トロッティングという方法です!      



トロッティングってなぜするか
分からない方も多いのですが、この局面のために重要です!

最初はゆっくり行いながら
徐々に早くしていきましょう!

➁フットストライク


初めて地面に接地する局面で、
衝撃吸収が重要な局面になります! 


足首の動きによって衝撃の吸収が行われます。

着地の瞬間、足は必ず「小指側」から接地します!
そこから「親指側」に重心が移動し
最後にやや小指側に重心移動し       
母指球で蹴りだします!

イメージは柔道の受け身。
転がされる衝撃に合わせて、体をぐるりと回すことでうまく、
力をいなすことができますよね?

小指で着地し、その勢いをそのまま親指側に流し、また小指側に流すことで、
勢いを活かしながら、足への負担を緩和できます!
これがうまく出ないと..
着地時の勢いを活かせないので、
無駄が多く、
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着地が小指から入らず、親指側に落ち過ぎてしまうことをオーバープロネーションと言います

逆に親指側に荷重できないと
・衝撃吸収がうまくできない
・バランスがうまくとれない
・親指で蹴りだせない
・足関節周りの痛みの原因
シンスプリントやアキレス腱炎etc..
この怪我に心当たりがある人は、足関節付近の機能を取り戻すトレーニングを行なっていきましょう!


トレーニングの方法

足関節の機能改善トレーニング  
足首の動きを出していくことが重要になります!


ミッドサポート

しっかり軸足に体重が乗り
片脚で支持する局面!       
 
2つ重要なポイントがあります。


1つ目は骨盤の位置

腰高フォームかどうかを判断するときに一番重要視するポイントですが
この局面でしっかり「骨盤を前傾させることができているか」ということ!

骨盤の向きがしっかり前傾できていれば、この段階で
「ハムストリング」や「大殿筋」をストレッチさせることができ
次の蹴りだす局面での最大限に力発揮につながります!

この瞬間に骨盤が後傾してしまうのが             
いわゆる腰落ちのフォームです。

腰高フォームについての詳細はこちらから!

2つ目は、膝の向き

もう一つの特徴として、
この局面は
膝が曲がった状態体を支えないといけないこと!  
膝が曲がった状態は、膝の安定性が低下します。

このミッドサポートの局面では、
さきほどの足裏の重心移動に合わせて       
重心が内側に移動します。

内側に体重がかかった上に、膝も不安定なので        
爪先に対して膝が内側に倒れ込みやすくなります。     
 

このまま膝が内側に入ってしまうと、
・接地時間の間延び
・蹴り足が外を向くような走りになってしまいます。
・膝への捻じれのストレスも加わり、膝の怪我にもつながります。

トレーニング方法


ランジを行います!
このランジの時に股関節の捻りの動作をいれることで
膝が内側に逃げる動きを出さないようにしていきます  

 

まとめ

今回前半部分を紹介していきました!

各局面ごとに
「使われる筋肉が違い、必要な力発揮の方法」が変わります。

例えば、「着地の局面に弱さ」があって、
パフォーマンスの低下や痛みが出現しているのに、
「蹴り出しの局面のトレーニング」を選択してしまっている。
局面を考えずに、トレーニングをしていているとよく見かけるパターンです。
これって凄く勿体無いですよね?
トレーニングやランニング練習をしっかりしているのに、思ったようにタイムが伸びない。
鍛える局面が違っているのかもしれません。
局面分けを知ることで、
「どの局面が弱点なのか」
「どのようなトレーニングが必要なのか」
を考えた上で効果的にトレーニングできます。
局面分けの重要性を理解してもらえたところで、6つの局面を紹介しますね!