今回は一般ランナーによく見かけるランニングフォームの「蹴り足が外を向くフォーム」の解説と改善方法について!
蹴り出す時に、その蹴り足がまっすぐ後ろに蹴りだせることが理想なのですが、
それが外を向いてしまう方が多くおられます。
自分ではなかなか気づきにくいフォームですが、人が走っているフォームを後ろから見るとよく分かります。
自分が走っている時に前に人が居れば、蹴っている足はよく目につくことかと思います!
今回は、あなたがそのフォームになっていないかどうかを見極める
➀判別方法
➁そのフォームによるデメリット
➂そのランニングフォームになってしまっている原因
➃まっすぐ蹴れるようになるための改善方法
までを解説していきます!
このフォームは膝の怪我につながることも!!
しっかり改善していきましょう!
蹴り足が外を向くフォームとは??
蹴り足が外を向くフォームというのは、
まっすぐ後方に向けて蹴ることが出来ていないランニングフォームのこと!
膝が伸びていない
見るポイント・判断基準
見るポイントは蹴り出し(フォロースルー)の局面
この局面を後ろからチェックします。
右側が不良例
蹴り出し時に膝の向きとつま先の向きを比べます!
真後ろから見た時に膝が見えなければまっすぐ蹴れていると言えるのですが、
蹴り足が外を向く方は、相対的に膝が内に入ってしまい、後ろから膝が見えるようになってしまいます!
どんなデメリット
蹴り足が外を向くデメリットを解説していきます。
まっすぐ進まない??
人が進むのは、まっすぐ前です!
その推進力は、地面を「真後ろ」に蹴りだすこと!
ですが、蹴りだす時に蹴る方向が外を向いてしまうと、純粋な真後ろへの蹴りが出来なくなってしまいます!
進行方向が斜め前であればそれで良いかもしれませんが
ロスなく前に進む為にはまっすぐ蹴れることが重要でしょう!
膝の怪我
もう一つのデメリットは膝に対する負担が大きくなること!
蹴り足だけのイメージですが、足首の上にある関節は膝で、足首に影響があれば、膝も影響を受けてしまいます。
今回のランニングフォームでは、判断基準の所でも見て頂いたように
蹴りが外を向くことによって、相対的に膝が内を向いてしまいます!
そうなると、膝には「捻じれ」のようなストレスを受けてしまいます!
膝の関節はそのストレスに耐えられる構造ではないので、怪我につながってしまうというわけです!
なりやすい方・原因
それでは、このフォームになりやすい方はどんな方が多いのか、どんな原因なのか解説していきます!
蹴り足が外を向くフォームの一番の原因は膝です。
「膝が内を向いてしまうこと」が結果的に蹴り足を外に向けてしまうのです。
「外に向けて蹴ってしまう」から膝が内を向くのではないということを頭においておきましょう!
➀内ももが硬い
膝が内を向いてしまう直接的な原因は、内ももの膝を内に向ける筋肉が硬くなってしまっていること!
「薄筋」という筋肉ですが、膝を内に捻りながら脚を引き上げる働きがあります。
「がそく炎」という膝の内側の痛みで悩んでしまう場合もあるので、
ここの筋肉が硬い方はそちらの記事もおすすめです!
足首が硬い
股関節の動きに硬さが無い場合でも、
足首が硬い場合は、膝を内に向けることで動作を行おうとします。
簡単なチェック方法として
かかとをつけてしゃがみ込む動作を行います!
この時、つま先と膝を前に向けて踵をつけたままきちんとしゃがむことができれば、足首は柔らかいのですが、
しゃがんでいくときに膝が内をむいてしまったり、
踵が浮いてしまったりする方は、硬いといえるでしょう!
このしゃがむ時に膝が内を向くというのが、実際のランニング中に起きていると思ってもらえれば
想像がしやすいことと思います!
まっすぐ地面を蹴れるようにするトレーニング!
原因が分かったところで、その課題に合わせてトレーニング・ストレッチをしていきましょう!
どれかだけというより、全ての不良パターンが出ている場合が多いので、これからお伝えする全てのメニューを行いましょう!
➀内もものストレッチ
四つ這いになります!
ストレッチさせたい側の膝を横に伸ばし爪先を天井にむけ、お尻を後ろに引いていきます!
胸を張ることでより伸びてきます!
背中が丸くならないように注意しましょう!
➁ふくらはぎのストレッチ
➁ふくらはぎのストレッチ
よくアキレス腱のストレッチなどで見かけるストレッチ方法です!
ただ注意点として、かかとを浮かさないこと
かかとをつけた状態を維持して体を前に倒していきましょう!
- スタートポジション
- 太もも裏のストレッチ
➂すもうスクワット
相撲スクワット
爪先を外に向けて行うスクワットトレーニング
内ももを伸ばしながら、同時にお尻にも刺激を入れられるトレーニングです!
姿勢を落としていくにつれて膝が内に入りそうになるのですが、
お尻に力を入れて膝を開くことを意識していきましょう!
- スタートポジション
- 胸が伸びていればOK
➃
硬くなった筋肉を伸ばし、問題の筋肉に刺激を入れたら、
最後に「ランニングに近づける」ためにランジ動作を行いましょう!
と片脚を前に踏み出す動作を行うのですが、
この時に膝と爪先が同じ方向を向くように着地しましょう!
ランニング中の「蹴りだす動き」「着地の動き」の両方の要素が入った動きになります!
ランジは本当におすすめです!
膝が内に入ってしまう方は、最初にお伝えしたトレーニングとストレッチを繰り返しましょう!
まとめ
今回、一般ランナーによく見られる「蹴り足が外を向いてしまうフォーム」について解説していきました!
自分ではなかなか気づきにくいフォームですが、他の人が走っている姿を後ろから見ると
そのフォームをしている方が多いことに気付くでしょう!
自分もその一人になっているかもしれません!!
他の人に一度後ろ姿を見てもらいましょう!
蹴り足が外を向いてしまえば蹴る力は外へと分散してしまい、前方に効率よく進めないばかりか
膝の怪我につながります!
蹴り足に問題がある場合よりも、膝が内を向いてしまう場合が多いことに認識を置いて
ストレッチとトレーニングで改善していきましょう!