着地位置が遠いフォーム改善!

2020年12月11日

今回は、地面反発を効果的に得られる「着地位置」についてフォーカスを当てたフォームについて解説していきます!
ランニングエコノミーという言葉がランナーの皆さんの間でも定着しているかと思います。
ランニングエコノミーとは、「どれだけエネルギー効率の良い走りをできるか」ということ!
そのランニングエコノミーを実現するためには、「着地する位置」が重要になります!!
着地位置が体より大幅に遠ければロスが大きくなり、楽に走ることはできません!

今回は、あなたがそのフォームになっていないかどうかを見極める
➀判別方法
➁着地が遠いことによるデメリット
➂着地が遠くなってしまっている原因
➃重心の真下に着地するための方法
までを解説していきます!
また、踵側(ヒールフット)から着地する方が良いか、前足部(フォアフット)で接地する方が良いのか悩まれる方も多いかもしれません!
それについても触れていきたいと思います!
落下エネルギーというのは、接地時間が短いほど大きなエネルギーのまま次の動作に繋がります。

正しい着地位置は??

それでは着地位置について考えていきましょう!

見るポイント・判断基準

基本的に着地位置というのは、自分の体に近ければ近いほど良いです!
ただ、必ず体より「前になるもの」だと思って下さい!
体より後ろには着地できません!
見るポイントは着地の瞬間(フットストライク)の局面

この時に、自分の体の真下近くに着地できているかを見ていきましょう!
この画像では踵着地(ヒールフット)ですが、もちろん前足部(フォアフット)の人は、足底がつくポイントでチェックしてみてください!

どんなデメリット

「着地位置が遠いこと」のデメリットを解説していきます。

➀ブレーキ

1番のデメリットは、遠くなれば「ブレーキ」が大きくなってしまうこと!
着地の瞬間は、「必ず体より前に着くもの」だとお伝えしました。
ですので、着地というのはどうしても進行方向に対して逆に力を加えること(ブレーキ)です。
ただ、このブレーキはできるだけ減らしたいですよね??
そのためには、進行方向の逆に加わる力を減らす=着地位置を手前にする ということです!

➁接地時間が伸びる

着地してから足裏が地面から離れるまでの、床に足裏が付いている間を「接地時間」と言います。
力学的に落下の力をうまく活かすためには、この地面についている時間を減らすことが重要です。
難しい話は置いておいて、、、
結局、接地時間を減らせれば、ランニングエコノミーは高まるということです!
ですが、着地位置が前に着いてしまうとどうでしょうか??

正常に比べ、接地している距離が伸びますよね?
そうなると、もちろん接地時間も間延びしてしまいます。

なりやすい方・原因

それでは、このフォームになりやすい方はどんな方が多いのか、どんな原因なのか解説していきます

➀かかと接地(ヒールストライク)の方

冒頭にヒールストライクが良いかフォアフットが良いかについて触れるともお伝えしました。
双方の違いは、着地の時に一番最初に地面に触れる場所が「踵」なのか「足裏」なのかです。
比べてみると、実は、かかと接地の方が一瞬早く着地するのです。
そうなると、もちろん接地時間が伸びるのはかかと接地の方
フォアフットの方が、一瞬浮いている時間が長いため、重心直下に着地しやすい、というわけです。
ちなみにそういいながら、私はかかと接地です!(笑)
フォアフットの方が着地しやすいだけで、
フォアフットでもヒールフットでも「ある機能が出ない」と結局は一緒!!

➁手前に引き込むことが出来ない。

では、その機能とは??
それは、脚が引き上がっている状態(フィードフォワード)から「手前に引き込む動き」です!

フォアフットでも、この動きが無ければ前に接地するし、
かかと接地でもこの動きがあれば、体の中心近くに着地できます!
この手前に引き込むことが出来ない原因は、

➀股関節を後ろに引く動きが出づらい

手前に引き込む動作は股関節を斜め下に引く動作ですから、そもそも股関節の動きが出にくければ、引き込めないのです!

➁引き込む技術不足

脚を振り出したまま引き込む技術がない
の2つがあげられます!

脚を引き込むためのトレーニング

原因が分かったところで、その課題に合わせてトレーニング・ストレッチをしていきましょう!

➀お尻・太もも裏トレーニング




90度脚を上に引き上げ、そこから後方へ蹴りだします!


➁股関節前ストレッチ

➁腸腰筋ストレッチ



片膝立ちで、背中を丸めます。
そこから後ろ側の股関節を斜め前に突き出すようにして股関節前を伸ばします!

下腹腹筋トレーニング

レッグレイズ


下腹の腹筋のトレーニング
仰向けで脚を上に上げます。

そこから脚を上げ下ろししていきましょう!

ランニングに近づける動き作り


硬くなった筋肉を伸ばし、問題の筋肉に刺激を入れたら、
最後に技術面からアプローチしましょう

片脚を90度持ち上げ、膝を前に振り出します

そこから自分の立っている真下に引き付けるようにします

引き込み動作をトレーニングできます!

まとめ

今回、ランニングエコノミーを実現させるために重要な着地の位置について解説しました!
着地の着く位置がかかとからなのか、足裏なのか、
それによって地面に接地するタイミングが変わるため、フォアフットの方が重心直下に落としやすいと説明しました。
ただ、ヒールストライクかフォアフットなのかは大きな問題ではなく、脚を引き上げてから手前に引き込む動きがでるかどうかが重要です!
そのために股関節を後ろに引くトレーニングや、ランニングの動きに近い動きで引き込み技術を練習していきましょう!